高倉健さん
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公開日:2016年8月3日
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高倉健さんが東映の任侠映画で人気を博した頃、自分の映画をそっと観に行ったそうです。すると、扉が閉まらないほどぎっしりと人が押し入り、クライマックスには掛け声さえ飛び交う様を見て、非常に驚きました。いったいこれはどうしたことかと。その頃から健さんは、自らにひとつの問いを突き付けていきます。自分ははたしてその役にふさはしい生き方をしているのだろうか、と。
懸命に生きる人を演ずるためには、自らも懸命に生きなければならない。健さんは、お母さんが亡くなった時も、そのことは誰にも告げず、現場を空けることはありませんでした。生きることは切なく、生きることは愛おしい。高倉さんは全てを背負ってカメラの前に立ちました。